ビットコインにおけるブロックチェーン
各ノードが保有しているほぼ同一な元帳が、ビットコインの価値である。元帳には「価値の移動」を意味するトランザクションが記載されている。すなわちビットコインが最初に生成された時から現在に至るまでのすべて価値の移動(基本的にはビットコインの授受と考えてよい)をトラッキングすることで価値の分布(ビットコインのディストリビューション)がわかる。
この元帳は、ブロックチェーンという技術によって実装されている。ナカモトサトシが最初に作成したジェネシスブロックを第一ブロックとして、チェーン状にブロックをつなげることで、大きなサイズの元帳を生成するためのデータ領域が確保される
(注:新たに生成されたトランザクションを元帳に書き込むことができる)。ブロックサイズは1MBであり、ブロックにはおおよそ500程度のトランザクションを含めることができる。ブロックは10分に1回程度の割合で生成される。
新たに生成されるブロックは、検証はすぐに終わるが作成には大量の計算リソースを要するようなルールがなされており、誰かが新たにブロックを作った際にそれをブロードキャストすることで、各ノードの元帳はほぼ同期する。