2017-07: 哲学史を学んで
---- 哲学史を学んでいたということですが
はい。様々な哲学者の思想をざっと俯瞰してみたかったです。特に哲学から科学が分岐するところに興味がありました。また、自分一人で考えるとどうしても視野が狭くなってしまうので、前人の思想をお借りして思索を深めたいと考えました。
---- そもそもどのような思索をしたいと思っていたんですか?
私自身の生き方を確立したいのです。お金に関してはなんとかなる算段ができました。つまり「どうやって生きるか」はなんとか目途が経ちました。あとは「何のために生きるか」と「いかに死ぬか」が私の当面の課題です。いかにも陳腐な課題ですが、これは人によって答えが違うので私自身で考え答えを出さなければいけないといけないという義務感を持っています。
---- 何かしらの答えはでたのですか?
まあ。四つの要素「生命維持・認識・価値判断・行動」を意識しつつ日々を生きようと思っています。生命維持は主にお金を稼いで使って生活をすることです。認識は、どのようなバイアスがあるかを極力意識しながら、世界を自分なりに解釈し取り込むことです。価値判断は、自分なりの価値基準を持ち、認識した世界に対し「良い・悪い」「すべき・すべきでない」といった判断を行うことです。行動は、自分から世界へ働きかけることです。
生きる上で、全てのことをこれらと関連付け、一貫した自我を持ち続けていこうと思います。
---- 哲学史で印象に残っている哲学者を教えてください
アリストテレスです。学問の祖ですし、彼の論理学はごく最近まで色あせることなく使われ続けてきました。デカルトの我思う故に我有りもいいですね。カントも経験主義と合理主義を見事に調和させたこと、また彼の義務の倫理感は現代でも色あせないと思います。ヴィトゲンシュタインは哲学的問い、そのものにバッサリ切りこんだ点で興味深いですし、実存主義の面々サルトル・キエルケゴール・カミュなどは現代における問題点を浮き彫りにしていると思います。
---- やり残したことがあれば
いくらでもあります。機会を見つけてテーマを絞って勉強しなおしたいと思います。分析哲学、実存主義あたりをやっておきたいです。中華思想はほとんどやっていないので時間があればさらっとやってみたいかな(それほど興味はないけれど)