ゆるゆる べんきょう

暇だから哲学・数学・物理学をゆるく勉強しているよ

JJ桜井 量子力学1章

1章は「基礎概念」

 

シュテルンゲルラッハの実験(Ag原子線を磁場で分離)を使って量子の特殊性を説明。ディラックによる数学的な定式化を示す。ブラ、ケット、観測量、完全系、エルミート性、射影演算、観測、位置表示、運動表示、両立する観測量、不確定性関係、交換関係、ガウスの波束。

 

特に難しいところはない。やはり量子論の特異な部分、すなわちスピンのz成分が2値しかとらないことから議論を丁寧に組み立てていく。シュレディンガー方程式はまだ出てきていないのに、平面波が運動量pでの固有状態であることが導出されるのがなかなかの見どころ。